「アメリカの給与制度:昇給と昇進、最低賃金の変遷」
CREATRYが運営しているYouTubeチャンネルのPLAYGROUNDで最近配信された「給与ってどうやって決まるの?」のシリーズをまとめてみました!
PLAYGROUND 〜シリコンバレー発人事について話そうYouTube〜
「給与ってどうやって決まるの?」
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給与ってどうやって決まるの?
給与の決まり方って気になりますよね?アメリカでは給与の決定プロセスがいくつかのポイントで進行します。まず、一般的に給与の査定が1月から2月にかけて行われ、昇給は3月から4月に実施されることが多いです。また、11月から12月に新たな従業員が採用された場合、彼らにも6月から8月に昇給のチャンスがあることがあります。昇進と昇給は別モノで、昇給は数%の給与上昇を意味し、昇進は役職の昇格に伴って10%から20%の給料増となることがあります。
近年、解雇ブームの中で昇進しても給与が上がらないケースが増えており、これは深刻な課題となっています。社員は業務の負担が増えているにも関わらず、解雇の不安から昇給や昇進を訴えにくい状況にあります。
アメリカ企業は給与を決定する際、給与調査会社から給与市場情報を購入し、自社の給料レンジを設定します。早く昇進する見込みがある従業員は高い給与レンジからスタートすることもあります。社員の給料のレンジはジョブポスティングで公開されている他、自身の給料がレンジ内のどこに位置するかは確認できます。ただし、給与はセンシティブな問題であるため、社内全体で可視化されることは稀で、調査すれば調べられる状態と言えます。
リモートワークの場合も、地域ごとの給与水準を考慮して給与を調整することが一般的です。一部の企業はコロナ禍で社員が違う地域に移住した場合にも給与を下げない方針を採っていましたが、昇給率は下がる傾向にあります。地域ごとの差は、テクノロジー関連の職種においてはあまり顕著ではありませんが、従業員の住居地によって給与が決定されるため、数十パーセントの差が生じることもあります。例えば、サンフランシスコベイエリアに比べると、他の地域では20%以上給与が低いことがあります。
アメリカの最低賃金はなぜ上昇しているのか?
アメリカの最低賃金が上昇している背景には、格差の縮小と貧困層の生活水準向上を目指す動きがあります。例えば、カリフォルニア州では最低賃金が約$16に達しており、これは格差の大きさが問題視された結果、多くの州で最低賃金が毎年$1ずつ引き上げられる動きが始まったことに起因します。アメリカでは物価上昇が激しく、時給$10程度ではカリフォルニアで生活するのが難しい状況です。現在、サンフランシスコの時給は$18.07となっていますが、それでも生活は厳しいと言えます。アメリカ全体のFederal minimum wageはまだ$7程度であり、地域によって大きな差があります。物価の上昇と賃金の上昇が重なり、時給制の仕事では差が一層顕著になっています。
Pay transparency(賃金構造の透明化)とは?
給与の透明性を高める動きも進行中です。2023年からはカリフォルニア州法で導入され、求人募集時に給与レンジを公開するルールが導入されました。この動きは、人種やバックグラウンドに関係なく、職務の内容に応じて正当な給与を受け取る権利があるという考えに基づいています。給与の透明化は構造的差別を是正し、キャリアチェンジ時にも適用され、稀に現職の給与に10万ドル以上の追加が可能となる場合もあるようです。透明化の導入により、雇用者視点では採用時の給与交渉が難しくなりました。また、ミドルマネージメントが給与レンジなどを説明しなければならない責任を負うことが増え、人事部門はリソースの提供やトレーニングが重要とされています。
アメリカの給与制度は多様で複雑ですが、透明性の向上と格差縮小を目指す取り組みが進行中です。
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